一言で言うと電流を通しにくい素子ですね。使ってる材料とか作り方によって色々種類有りますが省略。 単位はΩ(オーム)。大きい方が電流を通しにくいです。 電圧=R*電流 が成り立ちます。この式もまぁ有名なんでみんな知ってると思いますが、ちゃんと覚えてクダサイ。 回路では最重要の式ですので。
このRって素子は単純な割には色々使い道がありますね。以下列挙。
他にも使い方はありますが・・・まぁこの辺にしておきましょう。面倒なので(r
低い周波数を通しにくくて高い周波数を通しやすい素子です。単位はF(ファラッド)で、大きいと低い周波数も通しやすくなります。 電流の通しにくさは抵抗と同じΩと言う単位で表します。但し記号はRでなくてZです。電圧=Z*電流と言う式が成り立ちます。 ZはZ=1/(2*円周率*流そうとする電流の周波数*C)で表せます。まぁそんなに深く考えなくて良いです。(何
Cには幾らかの種類があります。
左側が無極性型、右側が有極性電解型の記号です。てもこれは説明要りませんね。他にも無極性電解型とか、
半導体型(と言うかこれはダイオードか)があります。で、それぞれの種類の中でも又色々あります。以下列挙。
この素子も使い道が沢山あります。でも基本的にはRやLと組み合わせて使う事が殆どです。
殆どの場合はRとかLと組み合わせて使うので、単体で使う使い方って言うのは殆どありません。つか厳密にはパスコンもRとかLと 組み合わされてるんですよ。本当は。
コンデンサ・コイルってのは部品の名前としてよく聞きますよね。んで、キャパシタ・インダクタって呼び方も聞くと思います。 結局どっちが本当なんですかコラって話なんですが。要は、コンデンサ・コイルは物理的な部品の呼び方で、キャパシタ・インダクタってのは 回路理論的な呼び方って事です。
( ゚∀゚)これだけだと何なんだか判りませんね。つまり、普通CやLは、純粋にCとかLとして扱いますよね。 つまり、Cは高い周波数は全部通すと考えるし、Lには全然通さないと考えますね。が、現実の部品は、どうしても純粋なCやLにはなりません。 どうしても余計なRやLやCがどんな部品にも含まれます。すると、CやLが有る条件下で期待通りの特性を示さなくなるんですね。 この、余計なRLCを含めた部品をコンデンサ・コイルと呼び、こう云うのがない、理論通りの特性を示す理論的な素子をキャパシタ・インダクタと呼ぶのが 通例ですね。
実際コンデンサでないキャパシタ成分とか、コイルでないインダクタ成分とか有りますからね。 混ぜて使っても問題ないですが、機能を示す時はキャパシタ・インダクタ、部品そのものを呼ぶ時はコンデンサ・コイルと言い分けた方がプロっぽいです(何
書くの久しぶりで何書きたかったのか覚えてないのは置いておいて説明に入りますか。
で、マシンは完全無線だからバッテリを積まないとならん訳です。バッテリにも色々ありますが以下列挙。
Bi-Trってのは所謂普通のトランジスタです。俺FETすっごい好きなのでわざと区別してみました。どうでも良いですねえぇ。
基本的な半導体、ダイオードとトランジスタです。以下図記号。
左端がダイオードです。次はLEDっつって光るダイオード。次の2つがトランジスタです。電流の向きと端子名を示してあります。
で、ダイオードってのは一方向にしか電流を通しません。さらに、電流が流れてる時の端子間電圧がほぼ一定になります。トランジスタはベースの小さい電流を大きいコレクタ電流に増幅する素子です。トランジスタが2種類有るのは電流の流れる向きが違うからです。
ロボコンで普通のダイオードを使うのは希なので此処では割愛。逆によく使うであろうLEDについて。基本回路を以下に表示。
はい此処で注目。豆電球と違ってR入ってますね。これが無いとLEDが萌え燃えます。何故か。
ダイオードってのは電流を流すと端子間電圧がほぼ一定になります。つまりどー言うことかというと、電流を流すと見境無く流そうとします。意味判りませんね。乱暴に言えば、此奴らは拘りが強くて「俺の両端の電圧は〜Vだ。それ以上は認めない。それ以上電圧掛けようとするなら俺は自分が燃えてでも電流を沢山流して電圧を下げる。」とこー言う訳です。で、電源と直結すると、電源:「俺の出力は(゚∀゚)Vだてめぇら従え」D:「うっせーボケ俺の両端は(´_ゝ`)Vよりでかいのは認めねぇゴルァ」電源:「電流流しまくって電圧上げてやんぞモルァ」D:「電流流しまくって電圧下げてやんぞウルァ」っつー感じで電流がガンガン流れてどっか燃える訳です。
で、そこで此奴の登場ですR:「マァマァチミ達ボキが間に入って電圧差を吸収してあげようじゃないか」と。まぁそう言う訳です。
さて実際LED使う場合にはRの大きさを決めないといけませんね。で、LEDは電圧に異常な拘り見せますが実は電流も最適範囲ってのがあります。我が儘ですね。で、Rは電源とLEDの電圧差を吸収して尚かつ電流がLEDの最適範囲になるように設定しないといけません。具体的には、電圧差分の電圧がRに掛かった時にLEDの最適範囲の電流が流れる大きさにします。電源が5V、LEDの順方向降下電圧が2V、最適電流が10mA前後とすると、電圧差3Vが掛かった時に10mA流れる抵抗値にすればいいから、つまり300Ωですね。あ、ダイオードの決まった電圧のことを順方向降下電圧と言います。
因みに赤外線LEDなんかだと、出力を増やすためにわざと最適範囲以上の電流を流すことがあります。なのに何故LEDは逝かないのか。LEDの最適電流ってのは大抵発熱の問題から一番上が規定されてます。つまり発熱を減らせば電流沢山流せる訳です。で、通信に使う赤外線LEDだとパルス信号で発光するので休み時間がある分、発光する時に無理が効くんですね。単純に言って光ってる時間が半分なら電流は倍まで、光ってる時間が10%なら電流は10倍まで。まぁパルス発光の時の電流の最大値を規定してるLEDが殆どなので、詳しくは使うLEDのデータシート読んでくだしい。
さて、ここらで実際にトランジスタ使う方法を示します。ここではロボコンで使うであろうスイッチ的な使い方に限ります。アナログ増幅したいというマゾな方は次節が完成するまで永久にお待ち下さい( ゚∀゚)
で、まずトランジスタをデジタル的に使う場合の等価回路に見えなくもない物を示します。
トランジスタをスイッチとして捉える時に限りこの等価回路らしき物は有効です。
さて図を見て貰えば判りますが、BとEの間にダイオードが入っています。そしてCとEの間には降下電圧がない理想ダイオードとスイッチが入っています。ここで、B-E間のダイオードに電流を流している間だけスイッチが入るようになっています。実際の使用例を以下に示します。
スイッチを入れる為にはB-E間のダイオードに電流を流せば良い訳です。で、ダイオードには電流制限のための抵抗必要なのは上に書きましたね?なので5kΩの抵抗がベースに入っています。次出力側も此処ではLED繋いでるので電流制限のために抵抗を入れています。
( ゚∀゚)簡単ですね。因みにこのスイッチを高速で使いたい場合、ベースの抵抗に並列に20pF位のコンデンサを入れましょう。理由は説明メンドイから省略('A`)
次間違ってる例
( ゚∀゚)これたまーに見掛けますが間違っています。何故か。まずMPUから+5Vの信号が来ます。するとB-E間に電流が流れます。するとスイッチがONになってEの電圧がCの電圧と等しくなります。するとB-E間に電位差が無くなって電流が流れなくなります。するとスイッチが切れて以下略
実際にはアナログ的なスイッチなので半分入った状態になります。すると半クラッチと同じ感じでトランジスタに負担掛かる上に出力が下がります。下手すると燃えます。気を付けましょう。
( ゚∀゚)FETです。FieldEffectTransistor。電界効果トランジスタ。大好きです。えぇ。FETはモータなんかの駆動でよく使われます。何故なら電力のロスが小さいから。例えばモータ出力の3%ロスするとして100Wのモータならトランジスタだけで3W発熱する訳です。パワーFETで一般的なTO-220パッケージで放熱板無しで3W発熱すると温度が150℃位上がって壊れます。まぁそれ位電力ラインのロスは小さくても無視出来ません。モータの電力ラインにスイッチとか信じられません(何
で、ここではモータ駆動に使うMOSFETのみを扱います。以下図記号。
左側がNch、右側がPchです。FETというのは、ゲート−ソース間電圧によってドレイン−ソース間電流を制御出来ます。ゲートに止め線付矢印方向に電圧を掛けると普通の矢印方向に電流が流れます。MOS型の場合ゲートには絶縁膜が入っていて電流が流れません。流す必要がありません。電圧でスイッチング出来るからです( ゚∀゚)どんな大電流でも電圧だけで制御出来るので前段のドライバが簡略化出来、それによってさらにロスが減ります。普通のパワートランジスタは増幅率が100以下位しかないので100A流そうとすればベースに1A以上流す必要があります。FETなら一瞬100mA程度流すだけで済みます。
因みにNchとPchの違いは、電流を流す方向とゲートに掛ける電圧の向きです。NchはSに対してGの電位が高くなるように電圧を掛けると、DからSに向かって電流が流れ始めます。逆にPchだと、Sに対してGの電位が低くなるように電圧を掛けると、SからDに向かって電流が流れ始めます。
さてFETをスイッチとして使う使い方ですが、普通のトランジスタとほぼ一緒です。FETをスイッチとして扱う場合の等価回路のようなものは次の通りです。
GとSの間にコンデンサが入ってますね。このコンデンサを充電することによってスイッチが入ります。普通モータやリレーなんかの誘導性負荷を駆動する時はダイオード入れるんですが、一般的にパワーMOSFETには図の通り予めS-D間に大電流に耐える寄生ダイオードがあるので不要です( ゚∀゚)
この図も当然スイッチとして扱う場合のみ有効なんですが、MOSFETをアナログ的に使うって言うのは殆ど無いので気にしなくても良いです。
次、実際の使用例。
非常にシンプルです。FETを使えば、540をマイコンの出力で簡単に駆動出来ます。
同じ事をトランジスタでやろうとすると、
こうなってしまいます。というかこれでもFET使った時の1/4位しか電流流せません( ゚∀゚) トランジスタが2つ使われているのは、パワートランジスタの電流増幅率が低いためマイコンで直接パワートランジスタを駆動出来ないからです。さらにモータは誘導性負荷なので大電流に耐える外付けダイオードも必要になります。