モータドライブ編

  1. モータードライブの基本的考え方
  2. 専用ICを使う場合
  3. リレーを使う場合
  4. リレーとその他の組み合わせ
  5. バイポーラトランジスタを使う場合
  6. FETを使う場合
  7. FETでPWM掛ける場合の注意
  8. Pch-FETを使わずNchのみで構成する場合
  9. 東北の方のデムパの学生の場合

  1. モータードライブの基本的考え方
  2. 基本編は役に立つか微妙な書き方してたのでモータドライブ編は真面目にキソから書きますか( ゚∀゚)因みにこの辺はロボコンで一般的に使うであろうと思われるDCモータに限って説明します。ステッピングモータとかそう言うの使いたい人は他のサイトを(r

    まずモータドライブとは何ぞや?というところから。
    モータドライブとは文字通りモータを回すことです。DCモータってのは電流流してやれば回転するというひっじょーに解りやすいデバイスです。よって最も簡単なモータドライブは以下のようになります。

    誰だ笑ったのは。
    基本は大事ですよ基本は(´゚ー゚`)=3
    さてこの回路だと色々問題があります。逆転出来ません。そしてなにより人がスイッチを入れなければなりませぬ。( ゚∀゚)イヤ本気で言ってマスヨ俺は。
    このままだとロボコンでは全く使えませんね。この2つの問題を如何に解決するかがポイントです。

    さて、人以外でスイッチを入れる方法はそれこそ無数にあってそれがモータドライバの肝なので後でじっくり解説します。取り敢えず此処では逆転も出来るドライバの説明をします。
    逆転させるには逆向きの電流を流せばいい訳だから、逆向きにもう一個電源繋げばイイジャンかと言う発想で出来たのが以下のドライバ。

    これをTブリッジと言います。
    部品数が少なくて簡単という利点があるものの、電源が2つ必要という素晴らしい欠点を持っています。
    例えば、モータが20個あってHブリッジなんか組んでられるかタコって時には最適です。
    まぁ普通はこれだと使いづらいですね。で、電源が一つでも逆転出来るようにしたのが次のドライバ。

    これをHブリッジと言います。
    そうです之がHブリッジです。之には電源が一つで済む、ブレーキが使えるなどの利点があります。但し回路構成は複雑になります。部品も多いです。

    一般的にロボコンでは、電源が一つで済む、ブレーキが使えるなどの利点からHブリッジを使う場合が多いです。てかTブリッジ使ってるマシンって聞いたことがないです。まぁ考えようによってはTの電源が2つ必要ってのは利点にもなり得ますが。PWM使わなくても前進と後進の速度変えられます。ウワー微妙

  3. 専用ICを使う場合
  4. TA8429HやTA8440H等の専用ICを使う場合、説明することはありません(何
    此奴らには電流リミッタやHブリッジなんかの必要回路が全部入ってて、基本的にマイコンとモータに直結して電源繋げば動きます。注意するところとしては、数Aしか流せないって所ですね。8429では4.5A、8440では3Aだったかで勝手にリミッタ掛かります。又、Hブリッジに使ってるトランジスタの発熱がでかいのでこんな電流でも熱くなります。放熱板を付けましょう。

  5. リレーを使う場合
  6. リレー使うのは簡単ですね。

    基本的にこれだけですから。
    リレーって出力はそのまんまスイッチですからねぇ。てかリレーって電気で押せるスイッチそのものですからねぇ。上で説明してる各々のスイッチをリレーで置き換えるだけです。たとえばこう。

    Hブリッジのスイッチをリレーと置き換えてみました。Hブリッジは上下のスイッチが同時にONになることはないので、こんな感じで3端子スイッチに置き換えることが出来ます。( ゚∀゚)簡単ですね。
    このドライバはシンプルで解りやすいです。そして扱いやすいです。そしてさらに、制御系と動力系が電気的に分離しているのでモータノイズがマイコンに回り込みません。欠点は、PWMが使えません。更に大きい欠点が、大きいです。大きさが。その分重いです。
    書いてて気づきましたが、リレーの場合TブリッジとHブリッジどちらでも使うリレーの数は2個で変わりません。リレー使う時は素直にHブリッジにしましょう。殆どの点でTに分けるか勝ります。

    ぁ〜さっきから回路図中に書いてますが、リレーをトランジスタで駆動する時はダイオードを付けましょう。必須です。リレーなんかの誘導性負荷は、スイッチングした時に逆起電圧が出てこいつがトランジスタを壊す原因になるので。注意点はそれ位ですかね( ´_ゝ`)

  7. リレーとその他の組み合わせ
  8. リレーとNch-FETを組み合わせて使う場合があります。リレーは機械スイッチでFETは電子スイッチなので、それぞれの利点を合わせると都合の良いことが多いからです。以下一般的な例。

    この場合、リレーのみの場合と比べて以下のような利点が生まれます。

    又FETのみの場合と比べると以下の利点が生まれます。 良いこと尽くめに見えますが、これには
    という大きな欠陥があります。採用するかどうかは、在庫部品、蓄積技術、大きさ・重さに対する許容度等を勘案して決めるべきでしょうね。

  9. バイポーラトランジスタを使う場合
  10. (゚∀゚)イマドキダレモツカワネーヨ
    (゚∀゚)全テノ面デFETニ負ケテルダローガ

  11. FETを使う場合
  12. FETを使ってモータをドライブする場合、基本になるのは次の回路です。

    逆転・ブレーキが不要なら、これ位簡単な回路で十分駆動出来ます。
    因みにG-S間に入ってる20kohmの抵抗は電源ON時の保護用です。これないと静電気でFETが半分ONになって回路より先にモータに電源繋いだ時に暴走したり燃えたりします( ゚∀゚)
    さて、続いてFETでHブリッジ組む場合。

    (´゚Д゚`)いきなり面倒になりましたねエェ。明らかにハイサイドが面倒なのが見て取れると思います。何故ハイサイドの駆動が面倒か。FETはソースの電圧を基準に動く訳ですが、Pchの場合ハイサイドはソースが+電源の電圧になります。に対してマイコンからの信号はGND基準です。その差を変換するためにトランジスタが必須なんですね。
    因みに分かると思いますが、ハイサイドとローサイドを同時にONさせないように。発火バーニング大尉します。ジムカスタムで戦死します。具体的にはハイを同時に入れないように。
    スイッチ切り替える時も注意する事。FETと言えども一瞬ではOFFになりません。切り替える時はどっちもローの時間を入れて下さい。デッドタイムって奴ですね(*´Д`*)

  13. FETでPWM掛ける場合の注意
  14. FETでモータを駆動する場合の基本的な回路は次の奴でしたね。

    この図ではマイコンの出力で直接FETを駆動しています。
    で、マイコンの出力は電流が小さい上に電圧が5Vまでしか出ません。こうやって直接FET駆動すると、動くことには動きますがFETの性能を最大限発揮出来ません。PWM掛ける時に発熱がでかくなります。
    どうするか。以下のようにします。

    まぁ大方の予想通りトランジスタで増幅します。これだと大きな電流でスイッチング出来ます。20pのコンデンサは、トランジスタの「少数キャリアの蓄積効果」って奴を打ち消すために入ってます。
    因みにこの回路はハイサイドのPch-FETを駆動するのにも使えます。この回路4組作ればHブリッジを駆動できるわけですね。次の通り。

    やたらめったら面倒な回路ですね。まぁFETが嫌われる最大の理由は此奴でしょうな。これ組んだとしてもリレーよりは軽いし小さいんだけどなぁ・・・(;´゚Д゚`)

  15. Pch-FETを使わずNchのみで構成する場合
  16. 東北の方のデムパの学生の場合
  17. 以上を踏まえて







    (゚∀゚)先輩に訊け
    (゚∀゚)高性能のFETドライバあっから

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